次の柱を立てないと、会社の未来はない。

次の柱を立てないと、会社の未来はない。

小坂 悠真/ KOSAKA Yuuma

NEXWAY DISCLOSURE.1

俺がやらないで誰がやる!

自分の会社を褒めるのも何だけど、心からすごいビジネスモデルだと思う。ビジネスモデルがすごいというか、FAXを基幹ビジネスとしている会社自体が少なく、市場を奪い合うわけでもなく共存して利益を生み出し続けている、という外的環境もあるのだけど。なので今、会社にお金がある。皆がガンガンやって稼いだお金か、というと疑問が残る。ガンガンやっているのは黙っていても“利益を生み出す仕組み”。勘違いしてはいけない。それに、いつまでもこのままのはずがない。利益が出ているから危機感を感じない。明日のお金を心配している人は少ないんじゃないか。

実は自分は別の会社で役員の肩書きを持っていて(ネクスウェイはこんなことを許してくれる懐の深さがある!)、経営に関わっていることもあり、10年後に5億円はつくれても、明日の1000万をつくることがいかに難しいことか理解しているつもり。いつまでも過去の遺産に安穏としている場合じゃない。自分が仕掛けている新規事業のアドネットワーク。これがコケたらマジでヤバい、と本気でそう思っている。就活中のみなさんがこれを読んでいるころには、一定の答えは出ているはず。俺のあとにも柱になりそうな事業はまだ見えてきていないから、過去の遺産が本当に遺産になりかねない。それだけは避けなければならない。

イノベーションの本質を理解していない。

何をそんなに焦ってるんだ、と思われるかもしれない。理由は簡単で、どんなに調子よく稼いでいるものもなくなるときは一瞬、だと思っているからだ。多くのメンバーが、いずれはなくなるだろうと思いながら、いきなりなくなるとは思っていないはず。俺はそうは思わない。思い出してみてほしい。90年代に爆発的に流行ったポケベルも、ケータイの出現であっさり消滅した。そのケータイは今やスマホにとって代わられたでしょ?たった一つのイノベーションで淘汰されてしまう。みんな簡単にイノベーションという割に、イノベーションの本質を理解していない。理解していたら今会社が置かれている立場を“ヤバい”と思うはず。

一瞬でそれまであったものを喰らい尽くす、イノベーションとはそういうもの。だから早く柱を立てなければならない。自分には会社をどうこうしたい、という欲求はない。自分が人生で果たすべき使命があって、その途上にネクスウェイがあるというだけのこと。ただ、そのためには仮に今利益を生んでいるFAX事業がなくなっても、会社が会社として自走できるよう柱を立てなければならないと思っている。それはこの会社に自らの意思で飛び込んだものとしての使命。会社に何も残さないで去るような不義理はあり得ない。

これからの世界を生きていくために必要なこと。

というわけで、新規事業の成否は会社の未来も、自分の未来にも影響を及ぼす。新規事業は新規なだけあって、法務関連やお金の流れなど学べることは非常に多い。今の俺には最高の環境かもしれない。その分、勉強も必要だ。お金があって危機感の薄いホワイト企業だからかもしれないけど、“こんなことやりたい!こんな事業がやりたい!”と簡単に言うメンバーがいるけど、「やりたいです」「じゃあやって」ってそんな簡単な話じゃないのよ。P/L(損益計算書)も読めない人間に事業はつくれない。チャンスが来たら勉強、では遅い。チャンスを掴むために勉強するんだ。俺は、水泳の日本代表にも選出されたことがある。2年間まったくタイムが伸びなかったこともあった。

それでも練習を止めたことはない。それと今の勉強は似ている。長期的な目標を立て、それに向かっていくには日々のルーティーンは欠かせない。地味だけどこれしか方法はない。やるか、やらないかだけ。大げさかもしれないけれど、長い目で目標を立てて取り組める人でないと、うちの会社はおろか、これからの世界を生き抜いていくのは簡単なことじゃないのかもしれない。たったひとつのアイデアで世の中が変わる、そんな時代を俺らは生きている。特にネクスウェイに限って言えば、しつこいようだけどいつまでもこのビジネスが強いわけじゃないんだから。

小坂 悠真/ KOSAKA Yuma

競泳元日本代表。ロンドン五輪の最終選考(2012年4月)に敗れ、ネクスウェイには新卒で同年10月入社の異色の経歴を持つ。元々起業の志を持っており、社内の「新規事業コンテスト」で大賞に輝く。以降デジタルサイネージ広告関連の新規事業部門のリーダーとして、ネクスウェイ新規事業時代の先陣を切る存在。現在は個人で他社の経営にも携わる。

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